2.あなたはどんな不動産を選ぶ?目的別購入ガイド
不動産購入で失敗する人の多くは、「なんとなく良さそう」「利回りが高くていいじゃん」等という確かな根拠がない状態で物件を選んでしまう傾向があります。成功の第一歩は、自分の目的を明確にすることです。
a. 【居住用不動産】「自分が住むために買う」

i. マイホームとしての不動産選び
居住用不動産には以下のような特別な優遇措置があります。
・住宅ローン減税:年末ローン残高の0.7%(最大13年間)
・住宅ローン控除:所得税・住民税から直接控除
・団体信用生命保険:万一の場合はローン残債が保険で完済
・リフォームの自由度:賃貸では不可能な間取り変更や設備投資が可能
このような控除を最大限活用しながら資産形成ができるのが、居住用不動産購入の最大のメリットです。
ii. 長期的視点での価値評価
居住用不動産を購入すると、ローンを返済するという形をとりながら資産形成が可能です。
年収別の借入可能額の目安は以下の通りです。
年収 | 借入可能額 |
400万円 | 約2,400万円〜2,800万円 |
500万円 | 約3,000万円〜3,500万円 |
600万円 | 約3,600万円〜4,200万円 |
700万円 | 約4,200万円〜4,900万円 |
ただし、重要なのは「借りられる額」ではなく「無理なく返済できる額」です。月収の25%以内に住宅費を抑えることが、無理のない返済計画の基本となります。
iii. 居住用不動産の選び方チェックリスト
住居用の不動産はあくまでも「住む」ということが購入の大きな目的の一つになります。
以下のポイントを押さえて、資産価値のある物件を選定してください。
立地条件
・駅からの距離(徒歩10分以内が理想)
・周辺環境(学校、病院、商業施設)
・将来の開発予定
建物条件
・築年数と構造(新耐震基準以降が安心)
・間取りと面積
・管理状況
資金計画
・月々返済額が手取り収入の25%以内
・諸費用(物件価格の5〜8%)の準備
・将来のメンテナンス費用の積立
人生のステージ別人気物件タイプ
20代後半~30代前半(独身・新婚)
・1LDK〜2LDKのマンション
・将来の住み替えを考慮した立地重視
・中古物件でリノベーションも選択肢
30代後半~40代(子育て世代)
・3LDK以上のファミリータイプ
・学区や治安を重視
・戸建てかマンションかの選択
50代以降(セカンドライフ)
・バリアフリー対応
・駅近や医療機関アクセス良好
・管理の手間が少ない物件
ここまで読んでくださりありがとうございます。
次回のコラムでは、「目的別購入ガイド:資産形成のための購入」について解説します。
楽しみにお待ちください!